欧州スーパーカップ リバプール対チェルシー
気温26度、湿度73%とイングランドの両チームからすると高温多湿で、かなり厳しい気候条件の中行われました。
リバプールはマティプ、ミルナー、マネ、チェンバレンの4人が開幕戦からのメンバー変更。
チェルシーはカンテ、プリシッチ、ジルーが開幕戦から変更で先発に。
前半の序盤はチェルシーのビルドアップにリバプールのプレッシングが噛み合いなかなかチャンスを作らせず、リバプールペースで進んでいくと、チェルシーはFWの長身ジルー目がけてロングボールを入れる回数を増やし、セカンドボールを拾い効果的に攻めていると36分、プリシッチのスルーパスからジルーが決めて先制。
後半に入ると前線が孤立気味のため、前線と後ろを繋げるフィルミーノを投入し活性化させる。すると開始早々裏に抜け出したフィルミーノからマネが決めて同点。その後もフィルミーノが抜け出し中に走りこんできたマネが合わせ勝ち越し。
チェルシーはエイブラハム、マウント、バークリーを入れ得点を取りに行く。すると途中出場のエイブラハムがGKのアドリアンに倒されPKを獲得。これをジョルジーニョが落ち着いて決め同点。その後はお互い高温多湿の影響もあって身体が重く、パスがずれるなどなかなか決定機が作れず後半と延長戦も終了しPK戦に突入。
お互い全員成功しチェルシーの5人目のエイブラハムがアドリアンに止められてリバプールが制し今シーズン初タイトルを手にした。
リバプールは改めてフィルミーノの存在の大きさに気付かされた試合となりました。後ろからボールを相手の中間ポジションで受けウイングのマネやサラーにパスするなどチャンスメイクでき自らもドリブル、シュートできるので代えの効かない選手です。フィルミーノが負傷離脱した昨シーズンの後半も今日のような攻撃が停滞することが多かったので彼がいないと苦戦するでしょう。
チェルシーは前回とメンバーを変え433のフォーメーションで臨みました。ジルーのポストプレーとペドロが絡む攻撃がとてもよく、カンテが復帰したことで守備が安定し先制のシーンのようなボールを運ぶシーンが多く負けはしたものの今後に明るい兆しが見えたと思います。新加入のプリシッチも素晴らしいパフォーマンスでした。
今後は周囲を使えてゴールも奪えるジルーを起用しプリシッチやペドロ、今後復帰するブラジル代表のウィリアンのコンビネーションを磨いていけば上位に食い込む可能性も十分あると思いました。